表示モード:互換モード(Transitional)と標準モード(Strict)
IE6 などのモダンブラウザには互換モードと標準モードの2種の表示モードが搭載されています。DOCTYPE宣言の内容によってモードを自動切り替えするよう になっています。後方互換モードとも呼ばれる互換モードはある程度間違った記述をしてもカバーして表示するが、正しいXHTMLやCSSを独自解釈し標準 とは異なる表示をしてしまうという欠点があります。ブラウザの後方互換性や制作者側の技術的な都合、上司・責任者の理解不足などにより時期尚早と判断され る場合には、過渡的措置として、互換モードが採用されます。現状では、「XHTML 1.0 Transitional」を採用するのが一般的です。互換モードでは、「_blank」やフレームなどは許容されます。標準 仕様準拠モードともよばれる標準モードは、まちがったXHTMLやCSSを記述すると記述を無視してしまうが、標準仕様の通りに記すと指示通りに表示しま す。具体的には、文書構造と視覚表現を厳密に分離し、非推奨の要素、属性を使用しないのが、標準モードです。書式が厳格であればあるほど、ブラウザなどは データ処理を安定的におこないます。
標準モードでは、下のようにURLを含んだDOCTYPE宣言をします。ただXHTML文 書では、のようにXML宣言を配置することが推奨されているが、困ったことにIE6では、XML宣言などのよ うな何らかのテキストがDOCTYPE宣言の前にあると、互換モードとして処理されてしまうことがあるので、現時点ではXML宣言はしない方がよろしいで す。
“http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd”>
DOCTYPE宣言 | URL | IE6 | その他のブラウザ |
---|---|---|---|
なし | なし | 互換モード | 互換モード |
HTML4.01 Transitional | URLなし | 互換モード | 互換モード |
HTML4.01 Transitional | URLあり | 標準モード | 標準モード |
HTML4.01 Strict | URLなし | 標準モード | 標準モード |
HTML4.01 Strict | URLあり | 標準モード | 標準モード |
XHTML1.0 Transitional | URLなし | 標準モード | 互換モード |
XHTML1.0 Transitional | URLあり | 互換モード | 標準モード |
XHTML1.0 Strict | URLなし | 標準モード | 標準モード |
XHTML1.0 Strict | URLあり | 互換モード | 標準モード |
XHTML1.1 | (省略) |