2009年8月30日日曜日

表示モード

表示モード:互換モード(Transitional)と標準モード(Strict)

IE6 などのモダンブラウザには互換モードと標準モードの2種の表示モードが搭載されています。DOCTYPE宣言の内容によってモードを自動切り替えするよう になっています。後方互換モードとも呼ばれる互換モードはある程度間違った記述をしてもカバーして表示するが、正しいXHTMLやCSSを独自解釈し標準 とは異なる表示をしてしまうという欠点があります。ブラウザの後方互換性や制作者側の技術的な都合、上司・責任者の理解不足などにより時期尚早と判断され る場合には、過渡的措置として、互換モードが採用されます。現状では、「XHTML 1.0 Transitional」を採用するのが一般的です。互換モードでは、「_blank」やフレームなどは許容されます。
標準 仕様準拠モードともよばれる標準モードは、まちがったXHTMLやCSSを記述すると記述を無視してしまうが、標準仕様の通りに記すと指示通りに表示しま す。具体的には、文書構造と視覚表現を厳密に分離し、非推奨の要素、属性を使用しないのが、標準モードです。書式が厳格であればあるほど、ブラウザなどは データ処理を安定的におこないます。
標準モードでは、下のようにURLを含んだDOCTYPE宣言をします。ただXHTML文 書では、のようにXML宣言を配置することが推奨されているが、困ったことにIE6では、XML宣言などのよ うな何らかのテキストがDOCTYPE宣言の前にあると、互換モードとして処理されてしまうことがあるので、現時点ではXML宣言はしない方がよろしいで す。

“http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd”>
DOCTYPE宣言と表示モードとの関係
DOCTYPE宣言 URL IE6 その他のブラウザ
なし なし 互換モード 互換モード

     
HTML4.01 Transitional URLなし 互換モード 互換モード
HTML4.01 Transitional URLあり 標準モード 標準モード
       
HTML4.01 Strict URLなし 標準モード 標準モード
HTML4.01 Strict URLあり 標準モード 標準モード
       
XHTML1.0 Transitional URLなし 標準モード 互換モード
XHTML1.0 Transitional URLあり 互換モード 標準モード
       
XHTML1.0 Strict URLなし 標準モード 標準モード
XHTML1.0 Strict URLあり 互換モード 標準モード
       
XHTML1.1   (省略)  
【注】XHTMLのURLありには、のXML宣言を含む。